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【第6回】アラサープチオタク男子 圭佑 アピールポイント探し

焦り

結婚相談所に入会して、これまでに2人の女性と会った。

最初は散々な結果だったけれど、その失敗を踏まえて挑んだ2回目は、どうにかこうにかながらも、少しはマシになって来た。

コンシェルジュから、「目標が達成出来ていますよ!」「スゴイです!!」と褒められて、少し良い気になってはみたものの……

「また圭佑さんに会いたいです!」「もう一度会いませんか?」と、女性から言われることはなかった。

結果に結び付かないことに、焦りやイラ立ちを感じ始めて来た今日この頃。現在30歳。彼女いない歴30年。

これまで、まったく女性と縁がなかった自分が、たかだが2人しか会ってないのに、「結果が出ない……」なんて言う方がどうかしているのは、頭では分かっているんだけれど……。

本田圭祐も、ゴールが決められない時に、こんな風に悩んだりするんだろうか?血の滲むような練習をしているであろう本田と、自分のへなちょこな婚活を比べるなんて、中傷の嵐で炎上してしまうこと間違いなしだな……。

選択

今までは、「とにかく女性に慣れるリハビリだと思って」「リラックスして」と言われながら、コンシェルジュが選んだ女性と会ったのだけれど、

「今度は、ご自分で女性を決めましょう」「選んでみて下さい!」と言われてしまった。

しかし、約5万人が登録しているデーターベースをひたすら眺めているだけで、1週間経っても女性を選ぶことが出来なかった。

何を基準に、どうやって選んだら良いのか、まったく見当が付かない自分。

結婚相談所に入会してからの1カ月、2人の女性と会って話しをしたことで、「こうやっていれば、いつか良い女性に出会えそうだ!」

「それも、そう遠くはないのでは?」なんて、根拠のない自信が付いていたのだが、それもこれも、全部コンシェルジュがお膳立てしてくれていたからなのだと思い知ったのだった。

自分ひとりでは、どの女性と会えば良いのかさえも決められない……。そんなことをコンシェルジュに相談するのも、マヌケのような気がして、オロオロしたまま時間だけが過ぎて行ったのだった。

このままでは「アイツは、いったい何をしているんだ?」とコンシェルジュに思われそうだし……、結婚相談所に活動の報告が出来なくなってしまうし……と悩んでいたら、コンシェルジュから呼び出されてしまった。

「結婚する気がありますか?」「だったら、自分で相手ぐらい決めましょうよ」と責められるのではと思い、トボトボと出向いた自分に、「結婚へ繋がる、大きな前進をしましょう!」とコンシェルジュは元気いっぱい。

「何なんだろう?」「なぜ、女性も選べない自分に呆れていないのだろう?」と不思議がっていると、「自分に合ったパートナーがイメージできなかったんですよね?」

「自分のアピールポイントも、分からなかったのでは?」と聞かれ、ただただ黙って首を縦に振るしかなかった自分。

まったくその通り過ぎて、情けなくてうつむいていると、「大丈夫です!!」「それが分かれば、結婚への道は開けますよ!」と言い放つコンシェルジュ。

「はぁ?」と思って顔を上げると、笑顔のコンシェルジュのドアップがあった。

アピールポイント

「『相手選びは、自分選びの延長』だと言ったのを覚えていますか?」

「自分はどんな人間か。自分はどんな人が好きかを明確にしなければ、相手選びは難しいのです」と説明され、「自分の魅力を3つ挙げて下さい」と言われた。

「う~~~ん~~~」「……………………」長い、長―い沈黙が続いただけでした。

「では、友達や同僚の良いところを3つ挙げて行って下さい」と言われ、「アイツは……オモシロい。みんなのまとめ役。元気。」「アイツは……あんまりしゃべらないけれど、周りのことを良く見てるし~」と、いろんな人の長所を挙げて行くと、

「啓佑さんは、人の魅力は十分に分かっていますよね」「観察力がある人です」「そして、その人の良さを素直に言えます」
「他にもまだまだ、アピールポイントがたくさんあるはずです!!」と言われ、

その後も、「もう、分かったから!」「もう、良く理解できたから止めてくれ!!」と叫び出しそうになるくらい、自分の良いところを探しては、言わされ続けたのだった……。

そんなことをやっていると、感覚がマヒしてきたのか、「理想のパートナー像」を聞かれた時に、「キレイより、カワイイ感じの子」「小柄で、笑顔のカワイイ子」

「おしとやかより、元気な感じのほうが良いかも」「家事は、得意な方がいいなぁ~」などと、完全に自分を棚に上げて、言いたい放題。

「はっ」と我に帰り、思わず赤面すると、「自分の結婚相手ですよ?」「人生のパートナーですよ?」「自分の理想を語って、何が悪いんですか!?」とコンシェルジュに睨まれた。

そして、「啓佑さんのアピールポイント、『謙虚なところ』が追加ですね」とニャッと笑われたのだった。このコンシェルジュ、最強だなぁ……。

コンシェルジュ

その後も、散々「自分のアピールポイント探し」と「理想のパートナー像」を発表し続けたのだった……。「ここは、本当に結婚相談所なのか?」

「自分探しセミナーなのでは?」と心配になるほどだったが、「自分の良いところも分からない人間が、相手の良いところを見つけられるもんか!」

「自分を愛せない人間が、他人を愛せるか!」という精神は、ちょっと理解できた。

「羞恥プレイかよ!!」と思うほど、恥ずかしい思いをしたけれど、ウジウジしていた自分から一皮剥けたような気がした。「どうせ自分なんて……」とグチグチ言っていても、始まらないもんなぁ……。

そんな洗脳されたような、不思議な前向きな気持ちで、再びデーターベースで女性を探してみると、「う~ん、どちらかと言うと、こっちの女性がタイプかな……」「この女性とは、上手く行かなさそうだな……」とブツブツ言っている自分に愕然。

「お前はいつから、そんなことが言える男になったんだ?」「何様だよ!?」と自分で自分に、思わずツッコミを入れたほどだ。

こんな上から目線……。感じ悪い……。自分の年齢=彼女いない歴。

  • 安月給。
  • デブメガネ。
  • ネットオタク。

いくつでも挙げることができる自分の短所……。結局、また女性を選ぶことが出来ずにコンシェルジュに呼び出された。

選べなかった事の顛末を話すと、「選ぶことは悪いことではありませんよ」「比較しないと、選べないですもの」と苦笑いされた。

そろそろ、自分の担当になったことを後悔し始めているんだろうな……と、このコンシェルジュに同情してしまうほどだ。こんなに親身になってくれる人間が、自分の周りにいるだろうか……。その優しさが、逆に心苦しく感じてしまう。

もっとビジネスな臭いをガンガンさせてくれるコンシェルジュのほうがやりやすいかも……。もし、このまま自分が結婚できなかったら、このコンシェルジュはどうなるのだろう……。

上司に怒られたりするのかな……と心配になった。そんな心配をしていると、「啓佑さんのアピールポイント、『思いやりがある』が追加ですね」「では、その『こっちの女性がタイプかな~』と思った女性に会ってみましょう!」とニャッと笑われたのだった。

やっぱりこのコンシェルジュ、最強だなぁ……。