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【第10回】39歳 崖っぷち独女・愛 結婚相談所を退会!?

以前から気になっていた本、「愛するということ」(エーリッヒ・フロム著)を、たまたま本屋さんで見かけ、買って帰りました。

さっそく読んでみると、冒頭から「愛は技術である」と断言されていて、息をのんでしまいました。

技術!?

「技術」という言葉を調べてみると、「物事を取り扱ったり処理したりする場合の手段や方法。

さらに、それを実行する技。ものごとをたくみに行うわざ」(引用:ウィキペディア)と書かれてありました。

私がイメージしていた「愛」とは真逆のような考えに絶句。「愛って突然降り注がれるものなのでは?」と思っていた私の夢が、粉々に打ち砕かれたのでした。

でも、考えてみれば独女歴13年。気がつけば、もう39歳……崖っぷちです。一度たりとも愛が降り注ぐ気配すら感じたことはありません。

やはり「愛は技術」なのかもと、悶々とすることに……。そんな崖っぷち独女が、婚活に奮闘する体験談を語ります。

技術

結婚相談所に入会していることを姉にカミングアウトしてからは、いろいろと相談できるような関係を少しずつですが、築けて行けているので、なにかと心強い日々を送っていました。

そんなこともあり、姉に「気にしがり屋」さんと、「結婚を前提にお付き合い」をすることになったことを報告しました。

喜んでくれるのではと期待していたのですが、「アンタ、相変わらずね……」「やっとスタートラインに立っただけじゃないの」

「これから、『よーい ドン!!』 って走らなきゃいけないのよ!」「アンタ、走れるの?」

姉のすごい剣幕に、「もちろん走れるわよ!!」と答えたかったのですが、その意味が分からずに、「走る……って……何??」と恐る恐る聞くと、

「ハイヒールじゃ走れないでしょ!?」「ジョギングシューズ履いて、スポーツウェア着て!」「一緒に人生を歩むって、そういうことなのよ!!」と捲し立てられました。

「つまり……技術?」と昨日読んだ本の単語を口に出してみると、「あら、難しい言葉を知ってるじゃないの」「まさにその通りよ!!」と言い捨て、帰って行ってしまいました。

慌てて本の続きを読んでみると、「相手の条件ばかりを気にして、恋愛市場のどこかに運命の人がいると思っている」

「相手がうまく見つからない理由は、他人を愛する力が不足しているからだ」「愛には技術が必要であることを学ぶべき」と書かれてありました。

姉が「相変わらず……」と言うだけあって、私は「気にしがり屋」さんと付き合えたことに浮かれているだけの子供でした。

「やっと白馬に乗った王子様が!」と40歳を目前に夢見心地な気分に浸っていましたが、白馬なんてどこにもいないのです。

ジョギングシューズを履いて、自分の足で走らなくてはいけないことに気が付いたのでした。

サポート

なんだか急に焦り始めた私は、頻繁に「気にしがり屋」さんと会ったりと、いつもの自分よりは数10倍ほど積極的な行動を取っていました。

会うと楽しいのですが、自分がカラ回りしていることに、ますます焦りを感じずにはいられなくなっていました。

そんなとき、ツヴァイのアドバイザーさんから連絡がありました。最近の活動状況の確認のようでしたが、私は「気にしがり屋」さんのことを相談してみました。

結婚相談所は相手を紹介してくれる所だと思っていたので、相手男性のことなどを相談されても迷惑かも……と思ったのですが

「大丈夫ですよ!成婚までアドバイスさせていただきます!」「どしどしなんでも相談して下さい」と言ってもらい、気が楽になりました。

両親でも姉妹でもない、友達でもない。そんな近過ぎない関係だからなのか、思った以上に踏み込んだ内容の相談も出来ました。

「男性は女性に比べ『結婚』という形式に疎いようです」「なので、逆プロポーズが最近すごく増えて来てるんですよね」

「お互いがモジモジさん同士だと、お似合いなのに、話しが進まず自然消滅なんてことも」「与えられることを待っているだけではダメなのかもしれないですね」

カウンセラーさんといろいろと話をすることで、焦っていた気持ちもだんだん落ち着いて来たような気がしました。

「そうか。私、早く「気にしがり屋」さんにプロポーズして欲しかったんだ」「与えられることしか考えてないから、焦るんだ……」と改めて自分の愛する技術のなさを反省しました。

ちょっと落ち込みながらトボトボ歩いて帰っている途中、妹かメールが届きました。「姉ちゃんマラソン始めたんだって!?」「転んでケガしないように、走る前はストレッチしなよ~」

思わず噴き出してしまった私は、なんだかフッ切れたような気持ちになり、「危うく転んでケガするところでした」「ありがとう」と返信をしたのでした。

与える力

「付き合い始めたなら、次はプロポーズしてもらって」「親に挨拶しに来てもらって、指輪も買ってもらって」と与えられることばかりの考えを止めると、自然体でいられるせいか、「気にしがり屋」さんと会うのが、ますます馴染んで来たような気がして来ました。

与えられることばかりを望まないようにすると、「最近、仕事が忙しいんじゃない?」「なんか痩せたような……」などと、相手のことが気になるようになってきました。

気にしてもられると、誰でも嬉しいですよね。もちろん「気にしがり屋」さんも、「そうかな?」「たしかに、最近ちょっと忙しかったから……かな?」などと照れながらもニコニコ。そんな彼を見て、私も照れながらニコニコ。

「与える」って、なんだか損な気がしていましたが、なかなかこれも気持ちが良いもんだなぁ~などと実感したのでした。

そんなほのぼのデートを何度も繰り返しましたが、やはり39歳、崖っぷち。「結婚」を意識せずにはいられません。

再びアドバイザーさんに相談してみると、「『結婚を前提にお付き合い』なので、もう結婚へのプロセスに入っているのでは?」

「愛さんの準備が整えば、GOサインを出せば良いのかもしれませんよ?」と背中を押されました。

「GOサインか……」と部屋でぼんやりしていると、妹がやって来て、「姉ちゃん、シューズが欲しかったんでしょ?」

「これ、誕生日プレゼント!!」とキレイな色のジョギングシューズをプレゼントしてくれました。「準備が整ったよ!ありがとう」と言うと、「まずは、町内1周からだね~」と笑われました。

退会!?

そうだ!いきなりフルマラソンを走ろうと思うからダメなんだ。町内1周から始めれば良いんだ!

そう思い、私は次の「気にしがり屋」さんとのデートに、このジョギングシューズを履いて行くことにしました。

「私、ゆっくりですけど、これから走ろうと思っているんです」さすがに「結婚して下さい!」と逆プロポーズはできない私の精一杯の告白でした。

すると、少し驚いた顔をした「気にしがり屋」さんが、「ボクも一緒に走ろうかと……思って……います」と言いました。

驚いた私に、「やっぱり似た者同士ですね」と笑ったあと、「ツヴァイって結婚が決まったけれど、その後の流れがわからない人のために『ウェディングサービス』って言うのをしているんだそうです……」と、とても小さな声で言いました。

さすが!そんなところまで「気にしがり屋」だったとは!!

「結婚相談所を退会!!」と宣言して、カッコ良く婚活体験談を終えたかったのですが、これからは2人一緒にツヴァイさんにお世話になりそうです(照)