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【第8回】39歳 崖っぷち独女・愛 初デート!?

このまえ、ふと「愛って何だろう……」と思い、Wikipediaを見てみると、

「かなし」が「愛」になったんだ……私の場合は「かなし」は「悲し」なんだけどなぁ……39歳未婚、独女歴13年にもなると、こんな小さなことにも、いちいち傷ついてしまう、危ういお年頃です。そんな崖っぷち独女が、婚活に奮闘する体験談を語ります。

目的

「ペアメイキング」という、お見合いのようなサービスを受けたことがきっかけで、以前よりも男性の条件を気にしなくなった私は、「気軽に」とまではいかなくとも、初対面の男性としゃべるときに、あまり気合いを入れなくても大丈夫になって来ました。

13年もの長いあいだ独女だったこともあり、男性との接し方を忘れかけてしまっていたこともありますが、「もう、失恋している時間はない」「次に付き合う人は結婚相手!」という強迫観念が前に出過ぎて、上手く行動できなかったように思います。

この人は大丈夫?失敗は許されないんだよ?ちゃんと生活して行ける?年収は?長男だったら後継ぎ(男子)を産まないとダメ?

などと、とにかく考えることが多過ぎて、実際に男性と会う前に、すでに疲れ果てていたような気がします。

「とにかく、誰でも良いから、一度付き合ってみたら?」「男だったら、誰でも良いのよ(笑)」と姉にバカにさせたようなことを言われて悲しくなったことがありますが、いま思えば、この姉の発言もまんざら間違いではないように思えるのです。

なぜなら、本当に「やってみないと分からない」ことだらけだったからです。実際に、「条件で選んだ男性」「価値観で選んだ男性」「ツヴァイに選んでもらった男性」に会ってみましたが、結局は、その男性次第だったような気がします。

いくら条件がバッチリでも、態度が悪かったり、価値観はピッタリかもしれないけれど、生活水準が違っていたり。

「あれもダメだし、これもダメだし……」「私って、わがまま?」と最初は戸惑うこともありましたが、まずは男性と会わないことには、そんなことにすら気が付かなかったのです。

次々と、とっかえひっかえ男性と付き合ってみて、比較してみてというワケではないですが、それが出来るのは結婚相談所にいるときだけではないでしょうか?

言い換えると、せっかく結婚相談所に入会しているのに、自分に会う男性を選りすぐらないなんて、もったいない!ということです。

言い方は悪いかもしれませんが、ここで「リハビリ」をさせてもらわないと!姉は、そのことを私に言っていたのかもしれません。

世の中には、どんな男性がいるのか。自分は、どんな男性に惹かれるのか。一緒に居たいと感じるのは、どんな男性なのか。

結婚相談所ですべき目的がハッキリした私は、以前のように相手の顔色をうかがいながら、モジモジしたり、条件に左右されたりしているヒマなど、なくなったのでした。

荒治療として、多くの男性が一度に集まる「婚活パーティー」に参加し、そこで気になる男性に自分から声を掛けるという、いままでの自分からは考えられないようなことをしました。

その男性が気になった一番の理由は、「気が利く」ということ。気が利くといえば、なんだかステキな男性をイメージしてしまいがちですが、「自分は長男ですが……」や、「県内での支店転勤はありますが……」など、

「正直に話しておかないと、もう申し訳ない」というか、「あとで、それが理由で断られたらショックなので、先に伝えておかないと!」といった感じがするのです。

「気が利く」というよりは「気にしがり屋」の域に達してしまっている男性を見て、「分かる、分かる……」と、まるで自分を見ているような気がしたのでした。

「この人といると、楽だろうな……」と思ったのです。「楽」と言うと、車で迎えに来てくれて、カバンを持ってくれて、食事を奢ってくれてと捉える女性もいるかもしれませんが、

「思ったことを言っても大丈夫」「この人は、分かってくれるんじゃないかな」という、気持ちがリラックスできるような気がしたのでした。

実際に会う前日は、多少緊張もしたし、着て行く服を悩んだりもしましたが、「もう、会うのイヤかも……」「しんどくなってきた……」と気が重くなる感じはしなかったのでした。

似た者同士

普段、男性と会うときは「女子力が高く見える」「男性ウケが良い」と言われる、ピンク色でフワフワした洋服を着て行くのですが、そんな自分があさましい感じがして少し嫌でした。

そんなこともあり、紫のスカートに白色のブラウスと女子力は低めですが、今回は思いきって自分がいま一番気に入っている服を着て行くことにしてみました。

待ち合わせの場所に行くと、すでに男性が来ていました。「気にしがり屋」さんだけに、きっと、ずいぶん前からここに来ていたのだろなぁと思うと、少し笑ってしまいそうになりました。

私を見て、あからさまにホッとした顔をしたので、「どうしましたか?」「待ち合わせ場所、分かりにくかったですか?」と聞くと、

「いや、パーティーの時は、きちんとしていて……」「お嬢様みたいだったから、僕なんかがと思っていて……」

「いや、今日も、きちんとしていますよ!!でも、なんか雰囲気が……」と一生懸命説明する男性を見て、吹き出してしまいました。

「パーティーの時は、気合いを入れた服装でしたから……」「女子力高めの勝負服っていうやつで……」「いや、今日も、気合いは入れて来たんですが……」と言ったら、今度は男性が吹き出してしまいました。

「私たち、似てますね~」と笑いあったあとは、「気にしがり屋あるある」話で盛り上がりました。あぁ~なんて楽なんだろう。楽って、楽しいっていう意味なんだなぁ~としみじみ思ったのでした。

そんな初デート(!?)から帰って来ると、実家に姉が来ていました。

私の部屋まで付いて来て2人きりになると、「アンタ、最近キレイなカッコしてよく出かけてるんだって?」「デートなの?」と聞いてきました。

思ったことハッキリという気の強い姉には、昔からキツイことを言われては傷ついて来ていたので、「いや……」と言葉を濁すと、

「ピンクでフリフリの服を着て出かけてるって両親が浮かれてたから、見に来てやったのに」「その紫のスカートとブラウス…………」

「女子力ゼロね!!」などと、またキツイことを言われるのかと身構えていると、「やっぱり、アンタはそういう服が似会うわよね」「ピンクの服なんて止めなさいよ」「男に媚び売ったって、続かないんだから」

「結婚なんてね、一生一緒にいるのよ」「自分が楽チンな相手じゃないと、やって行けないわよ!」「でも……まぁ、アンタもそれに気が付いたみたいで……少し安心したわ」

「もう、十分行き遅れてるんだから、いまさらあせらないことね」という姉に、自然と「ありがとう」と言っていました。

そんな私の頭を軽く叩きながら、「褒めてんじゃないわよ!」「説教しに来てんのよ!!」と笑いながら怒鳴る姉を見て、私も笑いながら涙がこぼれたのでした。