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親の病気に祖母の介護……。いったい誰のための結婚!?

「写真婚」や「家族婚」などと結婚式のスタイルも多様化していますが、最近ではあまりお金を掛けない「地味婚」傾向になっているのだそうです。

「経済的な余裕がない」などと、地味婚を選ぶ理由は様々ですが、そこには深い理由が隠れていることも少なくないのだそうです。

今回は本当にあった、ちょっと切ない地味婚のワケを紹介します。

結婚する理由

お見合いで出会って3カ月で結婚を決めたA子さん(38歳)の結婚式の希望は、「父親とバージンロードを歩く」「97歳の車椅子の祖母が出席出来る会場」の2点のみでした。

ウェディングドレスも、ケーキも出席者も、まったく希望ナシで、まるで他人事のように、ただ淡々と話を進めて行くA子さん。

「人生で一番幸せな日のはずなのに……」と思い、詳しく話を聞いてみると、闘病中の父親にガンの転移が見つかったことと、祖母の認知症が進み、2人の介護が必要になることから、会社を辞めざるおえない可能性が高くなったと言うのです。

10歳以上歳は離れていますが、年収の良い男性を紹介され、母親は手放しで喜び、結婚を迷うA子さんに

「生きているうちに親孝行してあげようって思わないワケ!?この親不孝者!!」

「このあいだ、おばあちゃんがアンタの花嫁姿をひと目見たいって泣いてたわよ……かわいそうに……」と散々A子さんを罵り続けるのだそうです。

「だから、もういいんです……」と言うA子さんの顔は、疲れきっていました。

親を安心させたい

A子さんを悲劇のヒロインのように感じる方がいるかもしれませんが、年老いた祖母に闘病中の父親、その介護のための離職という境遇は、なにも珍しいことではありません。

A子さんのようなアラフォー世代にもなると、だいたい両親が60~70歳代で、祖父母が80~90歳代。

そう考えると、いつA子さんのような状況になってもおかしくないのです。

厚生統計協会が刊行している「厚生の指標」によると、「結婚に抱いた期待」として、女性が挙げたアンケート結果の第一位が「親を安心させたい」

ということから、自分の幸せよりも「親の望む子供でいなければ……」と感じている女性が多いことが感じられ、胸が苦しくなりました。

結婚と年収

両親の老いが結婚への良いきっかけになるのなら、お互いにとって幸せへの道に繋がるでしょうが、A子さんの場合だと「きっかけ」というより、「まず結婚ありき」という感じが否めません。

年収が良いからといっても、生活費をきちんと入れてくれるとは限りませんし、必ずお財布を握らせてくれるわけでもありません。

年収が高い総ての男性がというわけでは、もちろんありませんが、夕飯の食料を買う度にレシートを提出させられては、「これ高くない?」

などと小言を言われたり、ことあるごとに「誰が食べさせてやっていると思っているんだ!!」などと、なにかとお金に細かいという話しも、よく耳にします。

誰のための結婚!?

最近では親同士がお見合いをする「代理婚活」なども、かなり認知されて来ましたが、写真とプロフィールを配りまくる母親たちがTVの取材に

「早く孫の顔が見たい」「ウチは自営業なので手伝いがいる」「いつまでも嫁に行ってないと世間体が悪い」などと答えているのを見ると、

「本当の幸せとは、いったいなんなんだろう?」「誰のための、なんの結婚なんだろう?」と考えさせられてしまいます。

「婚活」「少子化対策」などと賑わいを見せる裏で、年々増加傾向だった離婚率が、ついに東京都では3組に1組へと悪化してしまったいま、「結婚のありかた」をもう一度考えてみて欲しいと思わずにはいられません。

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