回避性症候群の男性がささやく甘い言葉にご注意を!!
「草食男子」「肉食女子」というように、女性に比べると、いまいち元気がないと言われている男性ですが、最近の婚活市場では、「元気がない」だけでは片づけられないような行動を起こす男性が増えて来たように思います。
今回はそんな、普通そうに見えたり、むしろ「理想の男性」として結婚相談所のスタッフにも人気の男性が、不可解な行動を起こす謎に迫って行きたいと思います。
不可解な男達
毎週末、婚活パーティーに欠かさず参加しているAさん(男性/36歳/設計士)は、いつも前半は絶好調で、多くの女性に声を掛け、自分をアピールします。
イケメンで服のセンスも良いAさんは、いつも男性人気NO.1ですが、後半になってくると、どんどん部屋の隅に移動してしまい、結局、最後に提出する「気になった女性の番号」は、いつも白紙なのです……。
また、結婚相談所に入会しているBさん(男性/41歳/自営業)は、入会してすぐに彼女が出来たのですが、話しがまとまるどころか、何度も出会いと別れを繰り返しています。
Bさんと女性の交際期間は長くても3カ月程度で、Bさんと別れた女性は必ず退会して行ってしまうのでした……。
脱走する男
「いったい何が起こっているんだろう?」と思った私は、婚活パーティー終了後、Aさんに声を掛けたところ、あんなに物腰が柔らかかったAさんが途端に嫌な顔をし、帰って行ってしまったのです。
その不可解な行動を、結婚相談所に勤務している心理カウンセラーに相談したところ「回避性依存症群ではないかしら?」とのことでした。
「回避性依存症群」とは、人と親密になることで、「その人から捨てられるのはないか?」と怖くなったり、「相手の要望に答えられないのでは?」と不安になるなどして、「人と親密になることを回避してしまう」のだそうです。
つまり、彼女が欲しくて婚活パーティーに参加するものの、2人の仲が深まりそうになると、「重荷」や「束縛」を感じ、Aさんのように逃げ出してしまうというのです。
搾取する男
積極的に彼女を作るBさんは、親密になることを回避しているようには見えませんが、カウンセラーによるとBさんもまた、「回避性依存症群」なのだそうです。
人と親密になるのを恐れる反面、「自分を好きでいてくれる人」「自分を必要としてくれる人」を強烈に求めてしまうのだそうです。
「本当にオレのことを愛してるのなら○○して!」「君さえ○○してくれたなら……」などと、自分に尽くしてもらう事ばかりを考え、相手の要求には一切耳を貸さないのだそうです。
Bさんと別れた女性も、「君が料理をしてくれないなら、何も食べない」「お金を貸してくれないと死ぬしかない」などと言われ、恐怖を感じたのだそうです。
回避性依存症と恋愛依存症
「私は最初から、そんな男と付き合わないし大丈夫!」と多くの女性が思うでしょうが、「回避性依存症」の男性は、自分を必要としてくれる人を強烈に求めるゆえ、相手を自分に振り向かせることが快感になっている人も少なくないのだとか。
そのため、第一印象がとっても良かったり、女性を落とそうとマメに行動を行うため、回避性依存症の男性はモテる人が多いというのです。
つまり、結婚を焦っていたり、上手く行かない婚活に疲れを感じている婚活女子の心の隙間に入りやすいため、「回避性依存症」の男性と「恋愛依存症」の女性が惹かれあってしまう現象が多発してしまっているのだとか。
「ダメンズ好き」や「DVを受けても別れられない」という女性が多いのも、「回避性依存症」の男性に翻弄されている可能性が高いのではとカウンセラーは警鐘を鳴らしています。
他人に尽くすことで「自分の存在意義」を感じ、それを「幸せ」と勘違いしてしまわないように、たとえ「おひとり様歴」が長くとも、甘い言葉には気を付けなけれ