「こんなはずでは…」と、大どんでん返しを狙うアラフォー女性が急増
政府が地方自治体の企画する婚活イベントを支援し、少子化対策に取り組むために、1年で30億円という予算が認められ、話題となりました。
内閣府の調査では、婚活支援事業を実施していた都道府県は31、市区町村は552もあったというのだから、大々的にお金と出会いの場が提供されているわけです。
しかし、総務省の調査によると、現在25~29歳の男性未婚率は71.8%、女性は60.3%と、10年前と比べると10%ほど高い数値というのだから、残念ながら、いまのところ30億円が功を成しているワケではないようです。
今回は、結婚したいけど出来ない、崖っぷちと言われるアラフォー女性が陥りがちな「ちょっと怖い男性選び」について紹介します。
ここまで来たら……
有名国立大学卒で、某大手代理店に勤めるA子さん(38歳)は、40歳までに結婚したくて、婚活パーティーや合コン、結婚相談所にお見合いと、婚活に明け暮れていました。
美人のA子さんは男性からのアプローチも多く、「比較的早く成婚するのでは?」と思っていたのですが、A子さんが提示した条件にピッタリの男性を紹介しても、反応はイマイチ……。
それどころか、理想条件以上の男性から声を掛けられても、悩む始末。その理由をA子さんに聞くと「もっと良い人がいる!」とのこと。
そこで改めて男性に求める条件を検討し直すのですが、あまり多くを望まないA子さん……。
不思議に思い、詳しく話を聞くと「ここまで来たらスペックの高い男性じゃないと、友達に紹介できない!」「負け組から、大逆転したい!!」とホンネがポロリ。
自分や相手の幸せよりも、周りの目を意識して男性を選んでいるようでは、何年婚活してもA子さんの望む男性は現れることはないでしょう。
小見出し【勝ち組VS負け組】
小さいころから勉強が出来、美人だったA子さんは、両親の自慢の娘だったそうです。
しかしバリバリと仕事をしていて婚期を逃した途端、両親は手のひらを返し、「どうして皆と同じ事が出来ないの!!」と酷くA子さんを攻め立てるのだそうです。
周囲の友達も、ここぞとばかりに「学生のときにモテたからって、余裕ぶってるからよ~」「なんだかんだ言っても、私の方が勝ち組になっちゃったね!」などと嫌味を言って来るのだそうです。
「gooランキング」が行った「結婚した女友達のイラッとするセリフランキング」のアンケートでも、
- 1位「早く結婚した方が良いんじゃない?」
- 2位「いい歳なんだからもっと焦ったほうが良いんじゃない?」
- 3位「結婚して早く子供を作ったほうが良いよ!」
と無神経を通り越して、もはやワザととしか思えない言葉に驚きを隠せません。
年頃ゆえのプライド
モテない青春時代を送った人ほど、勝ち組になったとたん、独身友達にあからさまな優越感をぶつける女性も多いようですが、
その逆で、順風満帆な学生時代を送った未婚女性は、「こんなはずでは……」という気持ちが強いせいか、大逆転を狙うかのように、スペック重視で男性を選びがちです。
A子さんのように、若い頃にちやほやされた経験がない女性でも、アラフォーになると「ここで手を打ったと思われたくない」「結婚を焦って選んだ男性と思われたくない」などと、微妙な年頃ゆえのプライドが邪魔をしてしまっている女性を多く見かけます。
周囲にいろいろ言われて、辛い思いをしたからこそ「幸せになりたい!!」という思いが人一倍強くなる気持ちはよく分かりますが、「友達がどう思うか」「そこそこの男で手を打ちたくない」などと見栄を張りながら将来の旦那さまを探したところで、幸せにはなれないのです。