近年、男女間のトラブルが急増加中!!SNSの恐怖とは
最近では、「フェイスブック」や「ツイッター」など、いわゆるソーシャルメディアを利用し、自分の趣味や些細な日常などを発信している人が多くいますが、2013年度にはフェイスブックを毎日利用するユーザーが1300万人を超え、モバイル利用率は日本が世界1位というから驚きです。
それほどまでに利用者が増えたことからなのか、最近では様々な「ネットトラブル」と言われる類のニュースをよく耳にするようになりました。
今回は、そんなソーシャルメディアにまつわる、婚活のちょっと怖い話を紹介します。
勝手に撮られた顔写真
婚活パーティーに出席したA子さん(33歳)は、意気投合した男性と3回ほど食事に行きました。
しかし、一緒に行ったカフェの外観やメニュー、オーダーした料理やレシートなどと、ところ構わず何枚も写真を撮りまくる男性に少し嫌気が差し、メールの返信が滞りがちになってしまったそうです。
そんなある日、親友から「A子、ステキな彼氏が出来て良かったね!」と言われて驚き、ことの詳細を聞くと、フェイスブックでA子さんの「彼氏」だと名乗る男性から、A子さんの友達全てに「友達申請」が来たというのです。
慌ててフェイスブックを確認すると「A子さん(実名)とデート!」というタイトルで、食事をした店などが事細かに紹介され、いつ撮られたのか覚えがない「A子さんの横顔写真」なども掲載されていたのだそうです。
恐怖を感じたA子さんは、男性に掲載を削除するようにメールをすると、今度は「最低な食い逃げ女」というようなタイトルで、A子さんと食事をしたレシートの写真などをアップし、誹謗中傷を始めたのだそうです。
年々増え続ける被害件数
警察に相談したことを伝えると、男性は誹謗中傷を止めたそうですが、A子さんは「他にも、知らないうちに自分の写真が撮られていたのではないか?」
「メールアドレスや電話番号を悪用されるのではないか?」と怯える日々がいまも続いているそうです。
警察に寄せられたネットの誹謗中傷の被害相談件数は2001年には2267件だったのに対し、2006年には8037件と3.5倍に増え、現在でも年々急増し、被害に遭った人の中には精神的苦痛から自殺をする人もいるというのだから恐ろしい話です。
なかでも男女間のトラブルから、こうした被害に繋がることが近年増加傾向にあるようで、今月には元交際相手の「裸の写真」をツイッターに投稿し拡散させたとした、いわゆる「リベンジポルノ被害防止法違反」の容疑として、全国で初めて男性が逮捕されました。
「裸の写真なんか撮らせるからよ!」「私は、そんなことしてないから大丈夫!」と言う女性もいると思いますが、「撮らせた」のではなく、A子さんのように知らない間にいつのまにか撮られていたとしたら……どうしますか?
セキュリティ企業の「米McAfee」が行った調査によると、49%が交際相手のメールにログインし、盗み見たことを告白し、48%が別れた相手をフェイスブックで追いかけたと回答したというのだから、背筋が凍りつきそうな数字ですね……。
親しき仲にも礼儀を
男性の浮気を疑うせいか、「隠し事はナシね!」と携帯電話のパスワードなどを教え合うことを「信頼の証」と考える女性が多くいるようですが、悪いことをしていなくても、勝手に携帯を覗かれるのは気持ちの良いものではないですよね。
そうやって彼氏を管理しているつもりかもしれませんが、自分自身を危険にさらしていることを、いま一度、よく考えてみて下さい。
どんなに愛する彼でさえも、お互いに個人情報を守るように心掛けましょう。親しき仲にも礼儀ありです。本当の信頼関係は、そんなことで築かれて行くものではないのですから。